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『ワタリガラスに導かれて』 黒田未来雄 “獲る 食べる 生きる” 初出版記念イベント

2023.7.9

 

日時  2023.7.30(日)15時〜
場所  YUKUIDO工房
登壇者 著者 黒田未来雄(1時間ほどのトークイベントと懇談会)
参加費:無料

NHKディレクターから猟師という異色の経歴を持つ
黒田未来雄によるトークイベントです。

「泣くな。行きすぎた悲しみは、我が身を捧げてくれた獲物に対し、失礼だ」
「獲物に最後の力が残されていたら、彼らが死を受け入れるための時間を穢してはならない」
「彼らの再生のために祈りを捧げよ」

 

※ 人数把握のため参加ご希望の方は下記リンクよりお申し込みください。
https://sgfm.jp/f/mikiokuroda

 


著者 黒田未来雄 によるトークイベント

「大地の一部 水の一部」。北米先住民のクリンギット族が、ある生きものを現した言葉だ。その生きものとは、人間。彼らの神話では、この世の創造主はワタリガラス。そこでは人間と野生動物の区別が明確ではなく、同じ言葉で語り合う。人間は決して生態系の頂点ではなく、自然を統べる存在でもない。

テレビ番組プロデューサーであり、ハンターのミキオ(黒田未来雄)は、20代の頃から彼らの世界観に憧れ、アラスカやカナダに通い続けてきた。犬橇で旅をしながら出会った“天を埋めつくすオーロラとオオカミの遠吠えの競演”。壮大な命の輪廻を表現し、数百年の時をかけて朽ち果てることで真の完成を迎える“トーテムポール”との出会い。先住民の狩猟に何度も同行し、遂に目の当たりにした“世界最大の鹿の命を受け継ぐ瞬間”。そうした神聖な出来事の中で、実際にミキオを導いてきたのが、創造主であるワタリガラスだった。

温暖化に大量絶滅。様々な問題が山積し、地球が悲鳴を上げている現代。初の著書「獲る 食べる 生きる」を上梓したミキオが、自然と共生しながら未来を生き抜く術を、先人達が培ってきた叡智の中に探る。

 

 

【著書紹介】

『獲る 食べる 生きる 狩猟と先住民から学ぶ”いのち”の巡り 』
小学館 単行本 – 2023/7/27発売

――NHKディレクターが「猟師」になるまで――
関野吉晴氏(探検家・医師)推薦!
「ヒグマ撮りからヒグマ獲りになった著者の、命に向き合う姿勢の変化が真摯に描かれている。何よりも、狩猟現場の描写が臨場感溢れていて、惹きつけられた」

物語は、NHK自然番組ディレクターだった著者がカナダの先住民を訪ねるところから始まる。トーテムポール彫刻家であり、ハンターでもあるタギッシュ/クリンギット族の“師”と知り合った著者は、狩猟を通じて野生動物の美しさとその犠牲の上に生きることの意味を学んでゆく。

「泣くな。行きすぎた悲しみは、我が身を捧げてくれた獲物に対し、失礼だ」
「獲物に最後の力が残されていたら、彼らが死を受け入れるための時間を穢してはならない」
「彼らの再生のために祈りを捧げよ」

さらに、新たな赴任地となった北海道で、一人銃を担いで山に入る「単独忍び猟」に挑みながら、野生動物たちの生態を知り、技術を磨いてゆく。そして猟期5年目、ついに「山の王者」ヒグマを仕留める。しかしそこには、思いもかけない「置き手紙」が残されていた――。

スーパーでパックされた肉を食べることが当たり前になった現代。人間がこれからも地球で生き続けるための知恵=先住民の思想と生き方に魅せられた著者が、NHKを退職して「猟師」になるまでの軌跡を綴る“生命密着ドキュメント”。

https://onl.bz/Qyg2gxP

 

 

著者 黒田未来雄

1972年、東京生まれ。東京外国語大学卒。1994年、三菱商事に入社。国産自動車のアフリカ諸国への輸出を担当。1999年、NHKに転職。ディレクターとして「ダーウィンが来た!」などの自然番組を制作。北米先住民の世界観に魅了され、現地に通う中で狩猟体験を重ねる。2016年、北海道への転勤をきっかけに自らも狩猟を始める。2023年に早期退職。狩猟体験、講演会や授業、執筆などを通じ、狩猟採集生活の魅力を伝えている。

https://huntermikio.com

 

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