ROUTE BOOKS

twitter

facebook

6/6-7/1 サガキケイタ個展 Tributary Works vol.2

2023.6.1

 

 

—- ROUTE GALLERY presents —-

 

サガキケイタ個展
Tributary Works vol.2

2023年6月6日(火) – 7月1日(土)
12:00~19:00 ※日・月曜休廊
@route.gallery_
@route.books

作家が2019年より発表してきた9点に新作1点を加えた10点の版画作品を展示します。

 

サガキケイタ
@sagaki_keita

西洋名画や浮世絵など一度は目にしたことのあるイメージを無数のキャラクターのドローイングを集積することで再現する。
幼少期に体験した曼荼羅の影響から、生と死、聖と俗、秩序と混沌など二項対立の概念を画面上に共存させることで、両者の関係性のボーダレス化を試みる。

 

掲載作品:
みかけハこハゐがとんだおかふい人だ
2020年 ネオシルクスクリーン
Ed 24 h.49.6×w.33.4cm

 

【アーティストステートメント】

今回の個展は、近年制作している版画にスポットを当てた展示構成になっています。

それまでとは異なる表現を模索していた私は、2018年に版画のシリーズの制作をスタートさせます。そして、手描きした原画を、デジタル技法で着彩して作る、カラフルで重層的な絵を、版画工房360°GRAPHICSが開発した、ネオシルクスクリーン(ジークレーとシルクスクリーンを融合させた新しい版画技法)でアウトプットすることで、緻密かつ量感のある版画作品として生み出すに至りました。

紙の上で平面的に、描き込みやキャラクターが増殖していくような工程で作られるペン画のユニークピースに対し、版画の制作では、PC画面の中で、膨大なイメージ画像を、何十層にも及ぶレイヤーにして構成しコラージュしていくことで、1枚の作品を作り出しています。モノトーンとカラフル、単一的と複数的。一見、今までのスタイルとは対極にあるように見える版画のスタイルですが、それらの作品の中には、これまでペン画で表現してきた「全体と部分の関係性」や「視点の変化による価値の転換」といったコンセプトが明確に内在されています。

本展示では、2019年から今まで5年間で発表してきた9点に、新作1点を加えた10点の版画作品を一挙に展示しています。個展のタイトルにもある『Tributary』とは「支流」という意味を持ちます。ずっと継続しているペン画の制作スタイルを本流とするならば、この版画のシリーズは、そこから枝分かれした支流のようなイメージで、本展示のタイトルとして命名しました。しかしその支流は、本流に負けず劣らず「サガキケイタ」というアーティストを構成する重要なファクターとなっていると感じています。

お近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧いただけたら幸いです。

Resent Posts