2025.1.10
■話者 おぼけん / 雑誌『新百姓』編集長、『新百姓宣言』著者
■日時 2025年1月26日(日)18:30開場、19:00開演、21:00終了
■会場 ROUTE BOOKS(人数次第ではYUKUIDO工房)
■内容
19:00~19:15 オープニング
参加者に、参加の理由や特に興味あるトピックを伺います
19:15~20:00 テーマに合わせたトーク
・『新百姓』とは何か
・『新百姓』創刊に至るまでの試行錯誤について
・なぜ新百姓をやっているのか
・これから何をやろうとしているのか
・Creativitismは、私たちの暮らし方、働き方、学び方、生き方をどう変え得るか
20:00~20:30 質疑応答
20:30~21:00 書籍販売・自由交流タイム
■参加費 500円(1ドリンク付き)
参加希望される方は人数把握のため
下記リンクよりお申し込みいただけますようお願いいたします。
「なぜ人類はいまだに毎日を遊んで暮らせないのか?」
この問いを原動力に、雑誌『新百姓』は2022年に創刊されました。
カネを最も大事にするCapitalism(資本主義)に基づく社会の上に生きる私たちは、日常のあらゆる場面で、その恩恵にあずかっています。
にもかかわらず、なぜいまだに、私たちは働くこと、学ぶこと、暮らすことに漠然とした不安を抱えながら、日々を過ごさなければならないのでしょうか。
もう間もなく、 AIやロボティクスが人間の能力をはるかに凌駕し、ますます便利で効率的な社会が実現されるはずなのに、
それが希望ではなく、不安に思えているのはなぜでしょうか。
「なぜ人類はいまだに毎日を遊んで暮らせないのか?」という問いは、
溢れるほどの経済的な富とともに安全や便利を手にしたにも関わらず、
今なお私たちの多くが日々を何かに追われるように生きていることへの、率直な疑問です。
「カネがもっとも大事」という価値観で見れば、カネを生み出せないヒト・モノ・コトの価値はよくわからず、ないがしろにされてしまいがちです。
その結果、私たちは、暮らしの家事や育児、お祭や風土の景観、土地の言葉、人々とのふれあいの場などなど、
私たち人間の日常に溢れていた、温かく、曖昧で、けれども大切にしたいヒト・モノ・コト、それらの営みの価値を、次第に見失ってきたのではないでしょうか。
そこで『新百姓』は、カネを最も大事にするCapitalismの見方に代わり、
「つくる喜び」を最も大切にするCreativitismの見方で、あらたに今、私たちの目の前にある営みを見つめ直します。
そうすることで、「水をのむ」「米をくう」「家を建てる」「部屋を掃除する」といった日常の営みに隠れている創造と探究の余白を明らかにし、
私たちの日々の営みが、無限の試行錯誤と遊びの余地に溢れた冒険の旅へと変わってしまう。
暮らしの営みの知恵と技、そして「つくる喜び」を再び私たちの手に取り戻す。
そんなきっかけを提示しようとしています。
本イベントでは、編集長おぼけんが、『新百姓』の創刊に至るまでの背景や、これからやりたいと思っていることなどをお話しながら、
「カネ」ではなく「つくる喜び」をもっとも大切にするCreativitismで見つめたとき、
私たち一人ひとりの暮らし方や働き方、学び方、そして生き方に対する見方が変わるヒントを参加者のみなさまと一緒に模索し、さらに深めていきたいと思います。
「新百姓WEB:https://
■話者プロフィール
おぼけん / 雑誌『新百姓』編集長、『新百姓宣言』著者
1982年、国東半島の兼業農家に生まれる。
大学で文化人類学を学んだ後、カネにならないという理由で父が稲作を辞めたことから資本主義に疑問を持ち、証券会社に就職。
リーマン・ショックでさらに疑問を深め、2010年に退職、世界の経済の現場を巡るフィールドワークへ。
2013年に帰国後、資本主義に代わる新たな社会システムを探究するため、社会課題解決を志す起業家向けの相互扶助コミュニテイ形成型創業支援プログラムを立ち上げ、83社150名の起業家に伴走。
2018年より、カネを目的としない次世代起業家向けの新たな投資の枠組みを探究するため、Mistletoeにてスタートアップ投資に携わる。
その傍ら、自治体や大学と連携し起業家の苗床づくりを手掛けるおせっかい社かけるを創業。
2021年、大分県国東半島に移住、「つくるを探究する暮らし」を始める。
2022年、施とともに、ている舎を創業、雑誌『新百姓』を創刊。