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メコンブルー展 9/17~9/27

2016.8.13

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チャンタ・ヌグワン。
難民生活を送ったのち、「国境なき医師団」で看護婦として働きました。内戦直後の荒れ果てた祖国を見捨てることができず、復興支援に関わったのち、エイズで死にゆく女性たちを看取るホスピスを開きます。その多くは、貧しさのあまり教育が受けられず、売春婦として生計をたてざるを得なかった女性たちでした。

チャンタは、ひとつの決意をします。
「ひとりでも多くの女性を貧困から救いたい」

2001年、カンボジアの最貧困地域のひとつストゥントレンにおいて、チャンタは地元の女性たちと共に、読み書きのできない女性の自立を支援するためのNPO「Stung Treng Women’s Development Center(以下SWDC)」を、立ち上げます。

チャンタが選んだ道は困難に満ちた、しかし真正なものでした。
「カンボジアの伝統的なデザインに新たな息吹をふきこみ世界中に伝えたい。読み書きのできない女性に、職人として技術を身につけてもらうことで、尊厳をもたらし、貧困からも解放したい」

とはいえ、チャンタの挑戦は多くの人に不可能だと言われました。
シルクや絹織りについて、まったくの素人だったからです。しかし、13年間のたゆまない努力により、これまで500人以上の女性とその子供たちの生活を支える事業にまで成長させました。

text メコンブルー

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